る・ひまわりは、演劇・映画・イベントなどの企画、制作、運営、宣伝をする会社です。

携帯サイトはこちら
 
トップ > ニュース

『“白痴”(はくち)』公演決定のお知らせ

[2018年02月02日]

      

 

舞台『白痴』

―あなたのまわりにもきっといる。白く美しく醜悪な豚が。

「その家には人間と豚と犬と鶏と家鴨が住んでいた」

 

文豪、坂口安吾の名作「白痴」を、あのダークファンタジーな作風で定評のある

空想組曲のほさかようが、“厭らし”く、且つ“滑稽”にリメイクしました。

崇高な美しさと、目を背けたくなるような醜悪さを持つこの世界で、ナイーブながら熱を持ち、

美しさに心魅かれ、醜いものを嫌悪し戸惑う映画演出家の青年役を、

本作が初主演となる、23歳今注目の若手俳優、小早川俊輔が演じます。

俳優陣の手腕が試される会話台詞の数々と息遣いすら聞こえてきそうな近さでご覧いただくストレートな演劇公演です。

兄妹がまぐわうようなショッキングな町は、普通なのか可笑しいのか。

いつの間にか、住人たちの姿も変化していく、、この物語は、ファンタジーなのか、リアルなのか。

けれどあなたの好きな物語の続きにきっと連なる物語でもあります。

少しの笑いと少しの苦みが残るお話。是非劇場にてお楽しみください。

 

【あらすじ】

時代は過去。舞台はこの国。戦争が起きている。

安アパートが林立し、半分以上は軍需工場の寮となっていて、そのほとんどの部屋には妾と淫売が暮らしていて、

近所の商店街は荒れ、商品も無い百貨店、毎晩開かれる賭場、安酒が消費される国民酒場、それらが雑多にひしめき合う小さな町。

若手の映画演出家である伊沢はこの町の“仕立て屋”が持つ寮の一室に住んでいる。

隣家には、町でも有名な資産家ながらも「気違い」の一家が住んでいた。

ある日、気違いの妻である白痴の女が、伊沢の部屋の押し入れに逃げ込んできたかのように隠れていた。

その日から二人の秘密の同居生活が始まる。

『駄目だ。君を抱いたら、私はこの町の人間たちと同じ豚になってしまう。

…触れたい。…抱きたい。俺は、君が欲しい』

やがて起きる空襲警報。その時、伊沢は…。

―悔い改めろ。お前の物語を生きぬこと。

             

【日程】2018328日(水)~41日(日)

328日(水)19時開演

329日(木)19時開演

330日(金)14時開演/19時開演

331日(土)13時開演/18時開演

4月 1日(日)12時開演/16時開演  全8回公演

 

【劇場】CBGKシブゲキ!!

【チケット料金】6,800円(全席指定) ※未就学児童入場不可

【チケット一般発売日】33日(土)10時~

【チケット窓口】イープラスのみの取り扱い  http://eplus.jp

【お問い合わせ】る・ひまわり ☎03-62776622(平日11時~18時)  http://le-himawari.co.jp/

【原作】坂口安吾

【脚本・演出】ほさかよう

【出演】

小早川俊輔、佐伯亮、中村龍介、碕理人、二瓶拓也、谷戸亮太、熊手萌、加藤啓/木ノ本嶺浩

 

伊沢(小早川俊輔)…主人公。映画演出家を目指す青年。仕立て屋の営む寮に下宿中。

『駄目だ。君を抱いたら、私はこの町の人間たちと同じ豚になってしまう。

…触れたい。…抱きたい。俺は、君が欲しい』

 

仕立て屋(佐伯亮)…伊沢が住む寮を持つ仕立て屋の青年。伊沢のことを気にかける。

『実はあの兄妹、ずっと関係を持ってたんですよ。関係っていったらあれですよ?やっちゃう?やっちゃおうか?みたいな』

 

少尉(中村龍介)…海軍の少尉。足の怪我の療養のためにこの町に来ている。

『何だと?手助け?…私の妾になりたいというのか?』

 

家鴨(碕理人)…伊沢と同じ寮の屋根裏に住む下宿人の女。町のほとんどの男と寝ている。『産んだってしょうがないでしょ。誰の子かもわからないのに』

 

母親(谷戸亮太)…サヨの夫の母親。サヨの義理の義母。

『見ないで下さい!見せてませんから!この子のこと、私見せたくありませんから!』

 

煙草屋(二瓶拓也)…煙草屋を生業にしながら体を売っている老婆。

『ババアではございません。果物も腐りかけが美味と申しますし』

 

サヨ(熊手萌)…気違いの妻

『あなたは私に触れたくないのですか?あなたは私を抱きたくないのですか?』

 

社長(加藤啓)…伊沢が働く映画会社の社長。

『使命。かっこいいなぁ、伊沢くんは。じゃぁ二百円はいらないか。伊沢くんの月給、二百円だったよね?それ、いらない?使命さえあれば、そんなの欲しくない?』

 

気違い(木ノ本嶺浩)…サヨの夫

『誰よりも人間?この女が?……欲しければやろう。』

 

“悔い改めろ。お前の物語を生きぬこと”

 

 

<過去のる・ひまわり×ほさかよう作品>

・『遠ざかるネバーランド』2011年→脚本提供、主演:村井良大

2015年→脚本・演出、主演:松田凌

・『桜の森の満開の下』2012年→脚本提供、主演:平野良

 

 

【脚本・演出のほさかようよりコメント】

坂口安吾の作品はどれも一筋縄では読めません。ニヒリズムに満ちた言葉の中に見え隠れする希望。

その希望を切り捨てるかのような残酷な展開。にも関わらず最期に訪れるのは不思議な爽快さだったりする。

自分の周りの世界が全て崩れ去った時、人はどう生きるべきなのか。

それを極限まで突きつけまくったのが「白痴」だと思うのです。

なんて書くとこの舞台化作品を「小難しそうだなぁ」と感じるかもしれませんが、多分そうはなりません。

「一筋縄ではいかなくて、僅かな希望も圧倒的な残酷さもあって、不思議な余韻が待っている」

それってものすごく簡単にまとめると「面白い舞台」だと思うのです。

今を生きる人たちにも、いえ、今を生きる人たちにこそ響く面白い舞台にしようと思ってます。

というか、します。

 

【主演の小早川よりコメント】

今回、「白痴」で伊沢役を務めることになりました小早川俊輔です。

この作品に関しては触れる度に、心が楽になるような苦しくなるような感覚になり、毎回違う印象を持ちました。

その時にしか感じられない臨場感を楽しんで貰えると嬉しいです。

そして、初めてご一緒させて頂く方が多いので新しい出会いを大切に、真摯に作品に取り組んでいこうと思います。

劇場でお待ちしております。